お金は大切ですね。
夢をつかんだり目標を達成するためにも、お金が必要。
ただ、この一度きりの人生でどんな旅ができるか夢を広げ、よおし予算を確かめよう~!と家計管理を始めたのに、旅を忘れて通帳を見ながらニヤニヤするだけに陥ってしまっては、本末転倒ではないでしょうか?
定年を控えたサラリーマンは往々にして、その最初の夢を忘れがちです。
ここらで一度自分自身について、棚卸をしてみましょう。
WILL/CAN/MUST
一般的なキャリア研修ではお金の話は刺身のツマで、刺身部分はWILL/CAN/MUSTの理解です。
見たことありませんか?こんな図。
- WILLは自分のやりたいこと。好きなこと。自分のパッションが動くこと。
- CANは自分のできること。得意なこと。
- MUSTは環境が求めること。需要のあること。

これら WILL CAN MUSTの重なったところは、つまり「自分のやりたいことをやるのが得意で、そして需要がある」という意味になります。最高ですね。
その最高のSweet Spotを見つけるのが幸せなキャリアだ。というのがキャリア研修の基本です。
だからこそ、自分のWILLはなにか、CANは何なのか、そして社会の求めるMUSTとは何かを棚卸する必要があるのです。
人生後半戦のライフキャリアシート
実は中堅・中小企業でも大企業と同様の施策を打てるように、厚生労働省がいろいろ準備してくれているんですが、企業におけるキャリア研修に使える資料も用意されています。
こちらで、「人生後半戦のライフキャリアシート」をダウンロードできます。
人生後半戦のライフキャリアシートでは、こんなことを書き出すようになっています。
- 職業経験等から得られた知識・能力・スキル等・・・CAN
- 取得資格・・・CAN
- 能力開発・自己啓発のために学んだこと・・・CAN
- いままでの職業経験のなかで、自分に影響を与え、印象に強く残っている経験・エピソード・・・WILL
- 働く上でのこだわり(大事にしたい価値観)・・・WILL
- 自分のこだわり(大事にしたい価値観)に関する感想・・・WILL
- 自分の強みと弱み・・・WILL
- 自分の強みと改善したい自分の弱み・・・WILL
- 周囲からの期待・・・MUST
このようにWILL/CAN/MUSTの洗い出しには必要最低限の問いかけが用意されています。
人事担当者がキャリア研修で使うにはもってこいだし、内省に慣れている人であればひとりで書き出してもある程度まとめられるのではないでしょうか。
CANからが書きやすい
WILL/CAN/MUSTを書き出すにあたってはCANから始めるのが簡単だと思いますが、人生後半戦のライフキャリアシートでもそのようです。
- 職業経験等から得られた知識・能力・スキル等
- 取得資格
- 能力開発・自己啓発のために学んだこと
などを、最初に書くようになっていますね。
CANはつまり、職務経歴書のようなものです。自分がなにができるかを明文化するということです。
自分には書けることなんかない・・・という人もいますが、見える化してみると実は素晴らしい経験・実績であることはよくあります。
毎年職務経歴書をupdateする人もいるのです。
毎年年初にでも、昨年の実績としてCANのupdateをしてみてもいいのではないでしょうか。
MUSTも書きやすいのでは
MUSTは環境が求めること。会社人生ならば会社が求めることです。
人生後半戦のライフキャリアシートではこの部分です。
- 周囲からの期待
たとえば会社はシニアに対して期待があるでしょう。
役職や給与が下がってもモチベーションを下げず、後進を育ててほしいとか。
シニア自身、やってられるかーと思いますよね。
ただ、結局環境が求めることがつまり需要です。
需要を満たさないと稼ぎもなければ感謝もないんですよね。
こんな本もあります。
この本は、「自分にはやりたいことなんてない」という人たちに対して「WILLなんて持つ必要はない。MUSTを理解・研究し尽くし、応えていくことで人の役に立ち、自分の価値を高められる」ということを訴えてるんです。
WILLがないなんて信じられない!って思う方も、迷ったり自信を失う時もあるでしょう。
そんなときは読んでみてもいいんじゃないのかな?と思います。
WILLは謎だらけ
一番言語化が難しいのはWILLなんじゃないでしょうか。
いつもはっきりとやりたいことが決まっている方もいるでしょうが、とはいえ、それが本当のWILLなのか。
周りの期待に流されて、さも自分がやりたいことのように思っているけど本当なのか。
深みに入っていくと迷宮ですよね、自分の心って。
人生後半戦のライフキャリアシートではこの部分にあたります。
- いままでの職業経験のなかで、自分に影響を与え、印象に強く残っている経験・エピソード・・・WILL
- 働く上でのこだわり(大事にしたい価値観)・・・WILL
- 自分のこだわり(大事にしたい価値観)に関する感想・・・WILL
- 自分の強みと弱み・・・WILL
- 自分の強みと改善したい自分の弱み・・・WILL
項目が多いですよね。
人生後半戦のライフキャリアシートは切り口を仕事面のみに限っていますが、それでも切り口を多角的にして内省していかないとわからないものだと、このシートの制作者も思ってるわけですね。
たとえば、旅に出る目的を「リゾートを楽しむ」にするのか、「自然景観を楽しむ」にするのか、「現地の人との交流」にするのか、それを決めるのがWILLなんです。
旅に出た後で「あ、わたし実は自然の景観に興味はなかったんだわ」と思うよりは、「現地の人との交流が好きだからそういうツアーを申し込もう」と思うような、「これが好きなの」という思いがWILLなんです。
・・・ただ、そんなもの、まず経験してみないとわからない気がしませんか?
経験してはじめて、好きだなと思ったり、違うな、興味ないわって思うことは多いですし、そういう思いは明確に腹落ちします。
ただ考えるだけではWILLは曖昧で言語化しにくく、また一度言語化しても「本当だろうか?」と疑問に思えて、別の側面から見たくなる。
一番難しくて、面白くて、悩ましい部分です。
だから「自己理解」プログラムっていろいろあるんですよねえ。
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