ここまでやってきたのは棚卸です。
まず、現在の収支や資産を明確にしました。
ある程度のライフイベントを考えて、キャッシュフロー表を作りました。
健康状態について考え、必要な知識を得るようにしました。
自分の能力・資格・スキル・経験、環境が求めることについてまとめました。
では、これからの目標、ゴールをどう考えたらいいのでしょう。
自分はどんな山に登りたいと思っているのでしょうか。
役割から考える
この絵はライフ・キャリア・レインボーというもので、ドナルド・スーパーにより提唱されたものです。

人は人生の各段階においていろいろな役割を受け持つわけですが、異なる役割を同時に持っていたり、ある時期にはそのどれかに集中し、ほかの役割にからは手を引いている、という考え方ですね。
幼児期には「子供」という役割が100%だけれど、学生という役割が増えた時から少しづつ子供の割合は減っていき、親が亡くなった時に完全に無くなってしまう。
「労働者」という役割は、一時期には生活の大半を占めるものだったけれども、引退を機にその役割を担うことはない。
このように、役割という切り口で考えた場合、いま自分はどの役割にどれだけ自分を割いているのか、それは自分の望むものなのかを振り返ることができます。
シニアの場合は定年後、あるいは定年後再雇用を終えた後に、自分はどの役割を増やしていこうと思っているのか、という観点から、考える、というものです。
自分にはどんな役割があるのか、その役割について思うことをマインドマップに書き出してもいいでしょう。
4つのLを大切にする
サニー・ハンセンも、仕事だけでなく家庭や社会における役割まで含めて、ライフプランを考えるべきだとしています。
彼女の提唱するのは4つのLです。
- 労働(Labor)
- 愛(Love)
- 学び(Learning)
- 余暇(Leisure)
「この4つの役割がキルトのように組み合わさって意味ある全体になる」と、彼女は言っています。
どれかの役割が欠けてしまうと、全体として魅力的なものにはならないだろうってことだと思いますが、確かにこの4つのLを、そのときどきでバランスよく組み合わせていくのは、とても楽しそうな気がします。
MUSTから考える
自分の価値観なんてわからないという人は、もういっそのことMUST、環境の求めるほうに振り切る、という考え方もあります。
前にも紹介しましたが、この本では「自己表現という呪縛を捨てて」「相手を理解し、その期待に応える」「人の役に立ち、自らの価値を高める」ことを謳っています。
そういう意味では「べき論」もまた自分の中の価値観にすぎないわけで、それが本当に環境や社会の求めるものなのかどうかは、事前にしっかりと相手の声を聴かないとわからないわけですね。
MUSTに振り回されている、と思う人は、いったん周りの人が求めるものをリサーチしてみるのもいいのかもしれない。
そして、自分の価値観なんて探せないよ、自分が欲しいものなんてわからない、という人も、周りが求めるまま、価値を作り出していく、というのもアリなんじゃないか。
周りが求めるまま価値を作り出し、その価値を高めていくのはとても工夫のいることです。
これができたら素晴らしいと思います。
人生のリ・デザインplanningシート
廣川進先生が研修会で実施されているという、人生のリ・デザインPlannningシートというのもいいなあと思っております。
こちらの記事内に記入例があります。

色々な方法で棚卸した自分自身についての価値観、ワードなどをテーブルの上に広げ、お酒でも飲みながら、こういったシートを埋めていくと、登りたい山を自由に描いていけるのではないでしょうか。
もちろん、それをキャッシュフロー表に転記してお金の算段をつける時には、しらふでないといけませんけどね。
先輩に聞く
棚卸をすませて、なんとなく自分の登りたい山が見えてきたとき、一番お勧めなのが「先輩に話を聞きに行く」です。
サラリーマンならば、「個人事業主でコンサルタントをやってみたい」と思うかたも多いと思います。
営業を極めていたら営業の、たとえば経理をずっとやってきていたら経理の、など、活かせる道も多いでしょう。
それなら、定年後個人事業主を始めていらっしゃる先輩を訪ねてみましょう。
OBであれば、いろいろ教えてくれるはずです。
どうやってこの仕事を始められたのか。
どうやってお客さんを見つけるのか。
何が大変で、何か面白いか。
実は私も複数人のOBOGに話を聞きに行きました。
みなさん、積極的に話をしてくれました。
「コンサルタントとしての最初の仕事は前職の上司」
「当時の同僚からも仕事を受けた」
「普通に就職しようと思ったけれど、やはりなかなか見つからない」
「それでも、プロとして仕事を続けていきたい」
「大病をしてから仕事はきっぱりと辞めた」
「それができるのも、現役時代にきちんとお金を貯めてきたから」
「こんな風に先輩に話を聞くのはいいことですよ。成功した人だけでなく、失敗した人の話も聞くといいですね」と、言っていただいた先輩もいらっしゃいます。
確かに成功は運次第かもしれませんから、失敗した話はとても有益なのではないでしょうか。
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